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データ活用によって企業価値を高めたい。penguに関わるメンバーが持つ熱量の原点を探る

​​今もまだ多くの現場に取り残されている「名もなきタスク」を解決し、現場DX®を推進することで企業の成長を後押しする、オムロンの業務自動化サービス「pengu」。​

penguに関わるチームのメンバーは、特に熱量が高いと評判です。正解のない課題に挑む「新規事業」に対し、役割や年次も関係なく、メンバー一人ひとりが自律的に行動し、クイックに判断、シェアをする。そして、ときには昨日まで正しいと思っていたことを自己否定することもある。

それがチームとしてできているのはなぜか、その想いと熱量はどこからきているのか、チームでインサイドセールスを担う​椹木(さわらぎ)さんに伺います。​

お話を伺った方
椹木さん データソリューション事業本部 データ活用ソリューション事業部

​​2010年にオムロンに中途入社。入社後はファクトリーオートメーションのエンジニアとして従事。その後、2018年に社内公募で現在のイノベーション推進部(以下、IXI)へ異動。新規事業探索や開発事業化検証などを行い、2024年4月、データソリューション事業本部(以下、DSB)へ異動。現在はインサイドセールスとして展示会周りの実行責任者と、新サービスの商品企画を担う。​

組織名、役職などは取材当時のものです。

​​「オムロンで新規事業を」penguに関わるメンバーが抱く新規事業への強い想いと覚悟​

―まず、penguに関わるチームのメンバー構成と椹木さんの役割を教えてください。

椹木:
​​チームは事業部長の下に、戦略統括部と営業統括部があります。戦略統括部はその名の通り、事業戦略や企画全般を統括​し、営業統括部はフィールドセールスやカスタマーサクセス、そこに開発・SE部門が加わります。

​​そのなかで私は​戦略統括部​に所属し、​インサイドセールスを担当しています。特に​展示会周りの実行責任者として​、​メンバーとともに全国で開催される展示会の企画、運営、実行を担っています。​

​​―penguに関わるチームには熱量の高いメンバーが多いと伺いました。その理由はどこにあると思いますか。椹木さんのお考えをお聞かせください。​​​

椹木:
様々な理由があると思いますが、私が思うのは大きく2つです。ひとつは、新規事業への強い挑戦意欲を持っていること。そして、もうひとつは、戦略立案だけではなく実行までコミットするという覚悟を持っていることです。​

オムロンには大きな既存事業がたくさん存在します。1,000億円事業を1,200億、1,300億円へと成長させることはもちろん大変ですが、自分をはじめIXI(イノベーション推進本部)やDSB(データソリューション事業本部)のメンバーの多くはオムロンのさらなる成長を牽引する​「新​しい​事業を創りたい」という想いを持ってここにいます。

椹木さん

私もその想いを持つ一人です。元々はエンジニアでしたが、​​過去のキャリアを一旦リセットしてでも、既存事業では経験できない0→1の事業を立ち上げ​ることに挑戦し​たいと思い、異動してきました。​

​​IXIで立ち上げる事業は、戦略立案から事業拡大し、社会的課題を解決し、よりよい社会を作ることです。事業で社会貢献するには、自分たちが行動するしかありません。そうした持続的に成長できる事業へと育てなければならないという強い責任感からも、熱量は生まれていると思いますね。​

​​―新規事業への​想いが強い​のはpengu​に関わる​チームだけではなく、IXI、DSBをはじめ事業本部全体の特徴とのことですが、それはオムロンの企業風土も関係するのでしょうか。​

椹木:
​​そうですね。「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」という​オムロンの企業理念や創業者のDNA​が大きく関係しているように思います。​

​penguをはじめとする新規事業はどれも​社会的課題を解決するために​生まれた事業です。現場から提案され、その課題を本気で解決したいと思うメンバーが集まって​行動して​いるので、​企業理念の実現に向けて一体感のある​チームになれているんだと思います。​

熱量の高いメンバーと目指すpenguの未来​

​​―そうした熱い想いを持つメンバーとともに、どのようなpenguの未来を描いているのでしょうか。​

椹木:
penguは業務自動化サービスと謳っていますが、私たちが最終的に目指すのは​現場の社員が自ら​データを活用​して、新たな価値を生み出していく​こと​​です。最近では、​データ活用による競争力向上​が叫ばれていますが、まだ多くの企業でデータを活用できる状態に至っていません。​

「そもそも​現場の方々が​データを活用できる状態にするためにはどうしたらいいのか」という社会的な問いに答えられるのが、penguだと思うんです。

​​今はまだデータを使うためのデータ化・収集ができる状態の実現までで​すが​、その先にある​現場の社員が自ら​集めたデータを活用し​、どのような価値を生み出していくのかという、デジタルトランスフォーメーションに向けた​ストーリーを​考えていきたいと考えています。

​penguを使うことで現場の工数が10時間、100時間効率化できたというファーストステップで止まるのではなく、もっと先までサポートできるように​、​お客様の個別課題をしっかりと拾い上げ、ゆくゆくは「集めたデータをこう活用したい」というセカンドステップ、サードステップまで伴走して、お客様の企業価値を高める施策、継続的な支援につなげていきます。

​​―継続的な支援を目指すpenguの現在地はどこでしょうか。​

椹木:
​​penguは事業拡大期に入っています。ここから、多くのお客様の課題を解決するとともに、データソリューション事業をオムロン​の中核を担う事業として成長させ、​事業で社会貢献したい​ですね。

私自身がこれまで関わってきた事業はいずれもすでに​ビジネスモデルや企業価値向上の方向性が確立した​事業だったので、さらに成長するためにどうすればよいかを考えることに重きをおいてきました。

でも、今回考えるべきは、​社会的課題の解決と事業成長の両軸​です​。その​実現の​ためには、今、目の前にある障壁を1個ずつ乗り越えながら事業を成長させなければなりません。このような経験のチャンスはなかなかありませんし、自分としても大きなテーマに挑戦しているなと感じます。

―社会的課題の解決と事業成長​に向けて、チームでは目の前の障壁をどのようにして乗り越えようとしているのでしょうか。​

椹木:
トライ&エラー、トライ&ラーンで目の前の施策を一つひとつ試して、上手くいくパターンを見つけています。ときには別の道を探すことや引き返すこともありますが、少しずつ走りながら考えるしかないと思っています。

​​私が担当している展示会も、出展を重ねるなかで成功確度の高い勝ち筋を見つけられたので、今年度は出展回数を増やしました。他にもウェブマーケティングなど、チームとしてお客様接点ごとに複数の施策を同時に走らせながら、都度検証を行って、その勝ち筋を探し、リソース配分を​改善​している状況です。​

熱い想いを持つ​チームだから新規事業を前に進められる、その理由とは​

​​―新規事業はリソースも限られていると思います。限られたリソースでチームが事業を前に進めていけるのは、なぜでしょうか。​

椹木:
メンバーが総合格闘技的な動きをしているからですね。と言うのも、私は「新規事業は総合格闘技」だと思うんです。要は空手でもないし、柔道でもない。全ての技を駆使して対応しないといけない。そのためには、一人二役、三役務めることは当たり前なんです。​

​DSBやIXIは、様々な領域のプロフェッショナルがいる組織です。でも日々発生する様々な障壁を乗り越え、新規事業を成長させるには、自らのプロフェッショナルな領域だけでなく、領域を広げ、総合格闘技的な動きができる人間が必要だと思うんです。

我々の​チームはこれ​​を​​当たり前のように​実践しています​。ある人はカスタマーサクセスをやりながら営業やシステム系の説明業務を行っていたり、事業部長が展示会に参加してブースで説明したり、商談を行ったり、全員がプレイヤーとして複数の役割を担っています。​

​​ここは尖っているけれど、あそこは苦手など、人は誰しも凸凹があります。今のチームはそれぞれが尖っている部分を持ち合って、補完し合いながら事業を進められていると感じますね。​

―​​チームメンバー一人ひとりの能力の高さ、チーム力の高さが今のチームを支えていると感じたのですが、指揮命令系統はどのようになっているのでしょうか。​

椹木:
我々の​チームをはじめIXI、DSBはとてもフラットな組織です。マネージャーがプレイヤーとして活躍していることからもわかるように、​それぞれがオーナーシップをもって動いています。​指示されて動くのではなく、役職者も協力企業様も全員で対話を重ね、ゴールを目指しています。

​​そして、これには事業部長の行動も大きく影響しているように感じます。事業部長は全体方針を示しながらも、メンバーと同じ目線で話すことを大切にする方です。私たちもその姿を見ているので、自然と同じようなスタンスでメンバーと関わるようになり、誰もが​目標を見失わず​自立的に行動できる組織になっているんだと思います。​

​​新規事業に挑戦したいという熱い思いを胸に集まったメンバー​がオーナーシップを発揮していけば、社会的課題の解決と事業成長の両軸を意識した​事業運営​は実現できると信じています。

​​すべてをこなせる完璧な人間はいません。チームメンバーと共にお互いの凸凹を補いながら、​現場の方々が自らデータを活用し、新たな価値を生み続けていける社会の実現を目指していきます。